大阪港駅の改札口。僕は軽く手を上げ、紀子は真っ直ぐこちらへ駆け寄る。 僕は塗装会社に勤めていて、紀子は大学生だった。お互い二十歳で、共通の知人の紹介で飲み会を開き、そこで意気投合し交際を始めた。 その日は日曜日で、前から紀子が行きたがってい…
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