Polarisの創作部屋

𝒫ℴ𝓁𝒶𝓇𝒾𝓈の創作詩

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

彼岸

行灯がひとつ またひとつ灯り 雅な色彩を帯びた景色 どこかで見た浮世絵みたい 遠くのほう 手を振り 見送ってくれた人 その顔が浮かんでは消え 輪郭のない球体 言葉にならない 想いに包まれる いつか、どこかも 今、ここも 渾然一体と混ざり合い 融ける 誰に…

あなたの涙と 私の涙 調合し 融和し 化学変化を起こす それは 無色透明で 不思議なインク 筆の先に その インクを浸し 白紙の ノートに 何を書こうか 今頃は 家族がもう 一人 増える予定だった 出産前の検査で 先天的な疾患が見つかり 悩みに悩み 議論に議論…

感じる海月(クラゲ)

宇宙の始まる前にはなにがあったの? クラゲがいたんだよ。 それは大きいの? それとも小さいの? 大きいかもしれないし、大きくないのかもしれない。 小さいかもしれないし、小さくないのかもしれない。 そのクラゲさんのお名前は? 「クウ」という名前だよ…

皆さん、はじめましてよろしくお願いいたします。

古今東西の名著を読み、書評を書いていきたいと思います。 第一回目は児童文学の『モモ』ミヒャエル・エンデ作を取り上げたいと思います。 今、時代は混乱を極め、物語の復権こそが新しい扉を開くためのヒントになるのではないかと考えております。